幼き日の父との記憶

これって知ってる?

最近あまり見かけない気がするなぁ…

それとも大人になって気に留めなくなっただけなのかなぁ…

突然思い出して、というか記憶がよみがえって、ちょっと調べてみた

【スズメのカタビラ】って名前なんだって

どこにでも生育するイネ科の一年草で、繁殖力が盛んな強害草

つまり厄介な雑草の一種だね

突然よみがえった記憶

たぶん4歳頃の話

両親は自営業で24時間在宅してはいるものの毎日仕事

近所中の子供が年齢問わずにわちゃわちゃと遊ぶいい時代だったけど

昼間は当然みんな学校に行っていて遊び相手はいない

家を出たり入ったり、ちょっと勇気をだしてほんの少し足を延ばしてみたり

何度目に家に入ろうとした時か定かではないけれど

後ろ手に隠し持っていた何かに父が気づいた

「何を隠してるの? 見せてごらん?」

「・・・・・」

「いいから見せて」

(怒られる!)

(あー、怒られる。これ絶対怒られるやつじゃん。どうしよ…)

両親にしてみればここで確認をせずに得体の知れない何かを家に持ち込まれるのは危険と判断したのだろう

だって私は

ダンゴムシを見つければそこにいるダンゴムシを全部丸くしなければ気が済まず

バッタやよくわからない虫を見つけては追いかけ

たまたま道端にころがっていたコウモリの死骸を棒でツンツンしてみるような子供だったのだから

「お花摘んできたの」

それが誰もがキレイと喜ぶ花ではないことは幼心にわかっていた

「きれいだね」

嬉しかった…  ただただ嬉しかった…

その後の記憶は全くない

あの【スズメのカタビラ】はどうしちゃったんだろ?

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